今年で6年目を迎える ほぼ日「白いシャツをめぐる旅。」毎年恒例の企画として、もうすっかりおなじみになりました。
ありがたいことに、スタンプスはこの旅の第一回目からその仲間に入れて頂いています。スタンプスはいま創業から7年目。この小さな会社を作った翌年から、白いシャツをめぐる旅と共に歩かせて頂いてきたことになります。ここに選んで頂けるのは毎年大きな喜びであることに変わりなく、丁寧な取材にお答えするために改めていろいろなことに思いを巡らせ、もちろんものづくりは何一つ抜かりなく準備をして、緊張しながら販売初日を迎えます。
今年のほぼ日ストアでの販売は、明日4月22日(水)から。今回はSTAMP AND DIARY に加えて、utilite (ユティリテ)も初登場。それぞれに違う顔をもつ二つのブランドを「オーセンティックとフェミニンと」というタイトルでご紹介頂いています。今年もまた、販売スタートの11時を、パソコンの前で正座するような気持ちで迎えることになりそうです。
ほぼ日のサイトからはアーカイブの記事もご覧いただけます。もしご存じない方は、ぜひ第一回からご覧になってみてください。ほぼ日の皆さんが自ら着てみて、盛り上がって、違いを体感して、どんどん深い旅になっていく様子を一緒に体験できます。
そしてここからは、スタンプスがどんなお話をしてきたかも、少し振り返ってみます。まずは第一回。
仕事を通じて欧米をへの旅を重ねてきたディレクターは”欧米の“ふつうの”大人たちのファッション”についてこんな風に話していました。
「それぞれスタイルのちがいがありますが、
アパレルに関係している人じゃなくても、
ふつうに生きるいろいろな職業の人たちが、
とてもかっこいいんですよね。
ちゃんとみんな個性的で、その個性を、
服がサポートしている。
そのために、たいせつなことは、
まず、素材。
そして、かたち。」
「ヨーロッパに行った時、何が一番違うって、
やっぱり大人のかっこよさだと思っています。
「洗練」っていう言葉だったり、
「成熟」っていう言葉だったり、
大人になればなるほどかっこいい人が増えていく。
行きはじめて30年くらいになるんですけど、
そのことは、変わらずずっと思っています。
そして「洋服」については、
まだ日本がそこまでたどり着いていないっていうのを
ずっと感じていて、
まさしくそういう服がつくりたいと思って、
きょうまでやって来ています。」
「それは『安心感』ということばになるのかな、
尖ったデザインによる新作の提案よりも、
『去年のあれが良かったから、今年もやってほしい』
という声が増えてきました。
新しいものをどんどん求めた風潮から、
もうちょっと安定感というか、
いいものはやっぱりいいんだという確信のなかで、
それを着続けるスタイルのかたが増えたというか。」
2018年には、いまのスタンプスを象徴するような、素敵なタイトルを頂きました。
「STAMP AND DIARYのお客さまは、
いちど気に入られた服のかたちがあると、
翌年も、その翌年も、同じかたちを希望なさるんですね。
最初は『あれ? ことしのデザインはダメなのかな?』
なんて思ったこともあるんですが、そうじゃないんです。
それはぼくらにとってとてもうれしいことなんだと
思えるようになりました」
そして昨年、2019年のタイトルは、
記事の中で、こんな言葉をいただきました。
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STAMP AND DIARYの服、ことにシャツは、
「定番的」と表現してもいいかもしれません。
シーズンごとに新機軸を打ちだし、
テイストをがらりと変えるという「表現」をする
ブランドが多くあるなかで、
吉川さんたちのように「かわらない」こと、
でも「ちょっとだけ、あたらしい」ものをつくるのって、
すてきなことだなあ、とぼくらは思っています。
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こうして振り返ってみると、そうそう、そうだよねと、自分たちが歩んできた道はまっすぐなんだと、改めて気づかせてもらえます。
ふだんは多くを語ることがないブランドですが、取材を通じて背景にある思いをお話すると、実際にお話しした言葉以上に、たくさんの思いが伝わる文章にまとめてくださるほぼ日の皆さん。この場を借りて、本当にありがとうございます。
5月27日からは、三越伊勢丹キャラバン
「白いシャツをめぐる旅。―心地のいい白―」もスタートする予定です。どうぞ、おたのしみに。