Travelogue

| Owen Barry |

LIVING MOTIF×Owen Barry
デザインの価値を伝え続ける、確かな審美眼

40年間、東京・六本木からデザインの価値を発信するLIVING MOTIF。この冬、「Owen Barry」のシープスキンがずらりと並ぶ、初のPOP UPが開催されます。あたたかなシープスキンで、冬本番の備えを。

 2021年もあとわずかとなりました。冬至を過ぎて、これからどんどん寒さが増していきます。そんな季節にぴったりな、イギリス最古のシープスキンファクトリー「Owen Barry(オーエンバリー)」のPOP UPが、東京・六本木にあるインテリアショップ「LIVING MOTIF(以下、リビング・モティーフ)」で開催されます。

 リビング・モティーフは、デザイン誌「AXIS」の発行を始め、デザイン分野において幅広い事業を展開する株式会社アクシスが、「デザインのある生活」を提案する場所として1981年にオープン。インテリアショップの先駆けとして知られ、地下1階〜2階の3フロアで、家具やキッチン用品などのインテリアアイテム、書籍、服飾雑貨まで、本物志向の人たちを唸らせる国内外のアイテムを展開しています。
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東京・六本木にある「LIVING MOTIF」。1981年創業し、40年を超える歴史をもつ老舗のインテリアショップ。家具をはじめ、食器やキッチン用品、インテリア雑貨、ステーショナリーなど、洗練されたセレクトで、多くのファンをもつ

そんなリビング・モティーフでは、2006年から毎年、Owen Barryを取り扱ってくださっています。今回は、リビング・モティーフに足繁く通うファンのひとりでもある、STAMPSディレクターの吉川が、バイヤーの麻植千晶さんにOwen Barryの魅力を伺います。

“LIVING MOTIF”の審美眼

吉川修一(以下、吉川) 僕にとってリビング・モティーフは、学生時代から憧れの場所。オープンした当時、こんなお店はほかにありませんでした。まず、店構えにびっくりしましたね。ビルの真ん中が抜けていて、倉俣史朗さんがデザインした階段があって、“都会”の中の“都会”を感じて。お店に入るときは、緊張しました。

麻植千晶さん(以下、麻植) 私も入社する前、客としてお店に入るときはドキドキしました(笑)。

STAMPSディレクターの吉川(写真右)は、毎週末通うほど、リビング・モティーフのファン。2006年から取り扱い続けているOwen Barryの魅力を、バイヤーの麻植千晶さん(写真左)に聞いた

吉川 僕がインテリアを好きになったのも、リビング・モティーフがきっかけ。場所もいいですよね。いわゆる“六本木”とは空気が違う。特にオープンしたころは、もちろん六本木ヒルズはまだ開業していないし、「CHIANTI」(イタリア料理店)があって、素敵な大人だけが歩いていて、静寂な雰囲気が漂っていた。

お店に並ぶものも、“異国”の空気をもっていました。そういえば1990年代、リビング・モティーフで透明の電話が売られているのを見て、衝撃を受けました。妻が購入させていただきましたよ。

麻植 そうしたエッジの効いた刺激的なアイテムを扱っていた時代もあったと聞いています。

吉川 実は今も、毎週末のように通っているんです。年末のこの時期に、「innovator」(スウェーデンのライフスタイルブランド)のカレンダーをリビング・モティーフで買うのが恒例行事で。

麻植 リビング・モティーフは、一時的な流行りで終わるような製品は扱わないので、Owen Barryやinnovatorのように、私が入社する前から取り扱いを続けているブランドも多いですね。デザインと品質のバランスを大事にしていて、お客さまも、価格やブランドだけで選ぶ方はほとんどいらっしゃらないように思います。

吉川 デザインの可能性を伝える雑誌「AXIS」があって、デザインを通してお客様とつながるリビング・モティーフという場所がある。だからこそ、選ぶ基準が明確ですよね。リビング・モティーフが選ぶものなら、と信頼できる。そういったお客様はたくさんいらっしゃると思いますし、Owen Barryをリビング・モティーフに選んでいただいているのが、本当にうれしいです。

今回のPOP UPでは、人気のドアストッパーのほか、LIVING MOTIFでの取り扱いが初となるラグも並ぶ予定。羊をモチーフとしたブラックのドアストッパーは、2022年の新色

素材、製法、コンセプト。すべてが本物

–––リビング・モティーフでは15年以上にわたり、Owen Barryをお取り扱いいただいていますね。

麻植 Owen Barryは、2006年から欠かさず店頭に並べ続けている大切なブランドです。地下1階のファブリックカテゴリーでクッションやシートパッドを、2階のファッションカテゴリーでミトンやバッグなどを展開しています。

基本的には秋冬が中心ですが、近年、室内外の捉え方や季節の変わり目が曖昧になっているライフスタイルの変化もあり、クッションは通年人気のあるアイテムです。秋が近くなると「今年もあのふわふわしたレザークッションはありますか?」「毎年クリスマスギフトにしているミトンを購入したい」など、お客様からお問い合わせをいただきますね。

吉川 今年はバッグもふたつ、展開してくださっていますよね。

「LOWTONショルダーバッグ」は、ふわふわのシープスキンと、なめらかなレザーを組み合わせたユニークなデザイン。大容量ながら、やわらかなシープスキンが体に沿うため、コーディネートに馴染む

麻植 リビング・モティーフで取り扱うバッグは、ビジネスシーンにも対応する実用性に優れる機能を備えたプロダクトを中心に、通年で定番のアイテムを展開します。Owen Barryはこのシーズンだけ展開しているので、思わず手に取りたくなるような感覚的なものを優先してセレクトしています。飽きのこないタイムレスなデザインも魅力です。

今年は、サイズ感がかわいい「HOYLAKEミニバッグ」と、ベストを身につけているみたいで印象的な「LOWTONショルダーバッグ」を選びました。どちらも素材の切り取り方が特徴的で、コーディネートに奥行きがでるアイテムだと思います。実は「HOYLAKEミニバッグ」はクリスマス前に完売してしまいました。クリスマスのギフトにお薦めしようと考えていたのですが、ご自身用として即決される方が多かったですね。ミトンもギフトとして人気で、今年はすでに完売したものがあります。

吉川 それはうれしいです! 麻植さんは、Owen Barryのどんな点がリビング・モティーフのコンセプトに合っていると思いますか?

麻植 まず素材です。シープスキンは保温性と吸湿性に優れていて、水分を弾くため汚れがつきにくいという特徴がありますよね。Owen Barryは実用的なインテリアアイテムとして、とても説得力があります。また、食肉産業の副産物のみを使っているということをお客さまにお伝えすると、より納得して購入される方も多いです。

Owen Barryのクッションは、リビング・モティーフで長く展開するロングセラー。麻植さんご自身も愛用中

裏地や細かい縫製など、仕上げの良さにも感動します。たとえばクッションカバーの裏面を見ると、品質の高さがよくわかります。ファスナーの付け方など縫製は完璧。シープスキンなどのレザーは自然のものなので、「個体差」と言い切ってしまうこともできると思うのですが、Owen Barryはそうじゃない。洗練されたデザインと品質の良さが両立していて、素材、製造過程、ブランドコンセプトのすべてにおいて「本物だなあ」と感じます。

吉川 Owen Barryは5世代続く、イギリス最古のシープスキンファクトリーです。長く受け継がれてきたシープスキン加工のノウハウは、世界の名だたるファッションブランドからも厚い信頼を得ています。彼らの誠実なものづくりは、イギリスの国民性みたいなものも感じますね。

麻植 クッションやシートパッドはほかの革メーカーでも展開している形ではありますが、Owen Barryには誰もが触れたくなるような上品な佇まいがあり、変わらず大切にしてきた素材や鞣し技術の追求があらわれていると感じます。

吉川 麻植さんも個人的にお使いいただいているんですよね。

麻植 はい。毛足の長いブラウンのクッションを愛用しています。2年ほど使っているのですが、使うほどに艶が出てくるのがわかります。裏面をブラシで払うくらいで、特に手入れをしていないのですが、毛が絡まったりすることもなく、きれいなままで。

このクッションは、一度ご購入されたお客さまがリピートされることも多い商品です。それだけ住まいに溶け込むと同時に、ものや時間を大切にするという良い作用を与えるプロダクトであることを実感しています。

アウトドアやクラシックカーに
シープスキンを

–––2021年12月26日から開催される、Owen BarryのPOP UPについてお教えください。

麻植 これまでOwen Barryは、インテリアアイテムと服飾雑貨を別々のフロアで展開していたので、同じスペースで一つの世界観で見せるという試みは初めてのことです。インテリアアイテムでは、これまで展開していたクッションやシートパッド、ドアストッパーのほかにはラグを、服飾雑貨では、バッグのほかにスカーフをラインナップする予定です。

写真上:Owen Barryで展開するラグはコンパクトなので、足元に敷くほか、椅子の座面に置いてシートパッドとして使っても 写真下:POP UPでは、シープスキンをシンプルにカッティングしたスカーフも並ぶ。「STAMP AND DIARY HOME STORE」とのコラボ商品

実は、今年から展開をスタートしたサークル型のシートパッドがとても好評で、入荷してすぐに完売してしまいました。以前から導入を検討していた商品だったのですが、予想を超える反響に驚いています。

リビング・モティーフで展開するのはモダンな家具が多いので、丸いかたちとふわふわした質感がカジュアルに見えてしまうかもしれないと思っていたのですが、実際に家具と合わせてみると、Owen Barryのクオリティーの良さが際立ちました。

今回のPOP UPで再入荷する予定なので、部屋の中はもちろん、バルコニーやテラス、キャンプなどのアウトドア、エアーコンディショナーの付いていないクラシックカーで使うことも提案していきたいです。

リビング・モティーフでこの冬から展開をスタートしたシートパッド。早々にSOLD OUTとなっていたが、POP UPで再入荷予定。暖房機器のない屋外やクラシックカーでも使用したい

吉川 愛車がクラシックカーというお客さまがいらっしゃるのもリビング・モティーフならではですね! 麻植さんはいつも、そんなふうにお客さまの顔を浮かべながら商品を選んでいるのですか?

麻植 リピーターの方々に支えられているところが大きいので。リビング・モティーフは、お客さまの要望や声に応える姿勢を常にもちながらお店づくりをしています。ほかのインテリアショップではなかなかできないことだと思いますし、実はそれが私がここで働きたいと思ったきっかけでもあるんです。

吉川 お客さまの気持ちに寄り添いながら、リビング・モティーフとして一本の筋が通ったもの選びをされるのは、大変なことと思います。それが、リビング・モティーフが40年もの間、愛され続けている理由なんですね。

麻植千晶さん 東京・六本木の老舗インテリアショップ「LIVING MOTIF」のMDを務める。学生時代からインテリアが好きで、リビング・モティーフのお客さまへの対応に感銘を受け、2010年に株式会社アクシスに入社。リビング・モティーフのショップスタッフを経て、2014年よりMDを担当。年に2〜3回、海外に買い付けと現地視察へ赴く。 https://www.livingmotif.com

PHOTO:
矢郷 桃
EDIT&TEXT:
古山京子(Hi inc.)

Owen Barry POP UP SHOP @ LIVING MOTIF

リビング・モティーフでの初となるOwen BarryのPOP UP SHOPです。インテリアアイテムと服飾雑貨が一同に会するこの機会に、ぜひ足をお運びください。

LIVING MOTIF
会期:2021年12月26日(日)〜2022年1月16日(日)
場所:リビング・モティーフ 2F(東京都港区六本木5-17-1 AXISビル)
営業時間:11:00〜19:00
※12月30日(木)〜1月4日(火)は休業。12月29日(水)は17:00閉店
Instagram @livingmotif

Travelogue CHAPTER04_Owen Barry

LIVING MOTIF×Owen Barry
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